Gallery 備忘録

愛おしき絶滅危惧種との共生

フィルムカメラをデジタル化

今やカメラはデシタル化されて久しく、フィルムの入手がむずかしくなってきています。

そこで、デジカメのセンサーをフィルムの代わりに使えないものか?と考えました。そして実際に試してみたところ、予想以上にうまくいったので、その経緯と結果を記事にしました。

Mamiya Flex C2 Digital HybridMamiya Pres Digital Hybrid をご覧ください。

業務用として販売されていた中判カメラの多くは、フィルムバックをデジタルバックに置き換えるる事によってデジタル化できます。対応機種は限られていますがデジタルバックを装着するためのアダプタも市販されており、今回試したマミヤプレス用のアダプタも手に入るようです。
またマミヤC二眼レフではC220を除いて裏蓋が脱着式になっており、アダプタを用意すればデジタルバックが付けられそうです。ただしこのようなアダプタは市販されていないので自作しなければなりません。
また C330用として一枚撮りのために穴の開いた裏蓋が用意されていたようなので、これが入手できればアダプタの自作に役立つかもしれません。中判カメラに限らず、裏蓋交換で使用するフィルムを変えたり機能を追加できるような機構を備えたカメラは、デジタルバックとの親和性が高いといえます。

とみなが屋 さんによるマミヤプレスのデジタル化
記事動画 をご覧ください。

しかし、どう考えてみてもデジタルバックは高価すぎます。中古市場では古いモデルが定価の1割程度の価格で販売されているようですが、それでも中古マミヤカメラの10倍以上します。もしデジタルバックを持っているなら話は別です。その場合にはこれが一番良い方法でしょう。

もっとも、デジタルバックを使ったとしても撮像サイズは中判フィルムよりも小さくなる場合がほとんどです。極めて高価な 645 フルフレームのセンサーでさえ 6×9 の半分の面積です。この事はレンズの焦点距離が望遠側にシフトする事を意味します。ちなちなみに35mmフルサイズのセンサーではその半分の面積です。このように、高価なデジタルバックを使ったとしても。完全にはフィルムを置き換える事はできません。やはり費用対効果を考えると、デジカメを使うのが現実的な方法であるように思えます。

そして、他の二眼レフではどうか?と想いは巡ります。しかし他の二眼レフどれを見ても改造に手間取りそうなうえ、見た目も怪奇なものに激変しそうなので、手を付けない事にしました。

いくつかの課題を残すものの、デジカメの力を借りて蘇った、この2台のカメラの描写力はタダものではありません。今後は常用カメラとして活躍してくれることでしょう。

昭和のカメラ万歳!

Mamiya Pres Digital Hybrid

フイルムカメラのデジタル化プロジェクトの第2段です。

今回は、マミヤプレスとソニーα7Ⅱを合体させてみました。

マミヤプレスは1970年から30年近く販売された 6X9 サイズの中判カメラです。
マミヤプレスには前期型と後期型があり、外観が大きく異なります。写真左は前期型最後の製品 Mamiya press Standard 、右は後期型最後の Mamiya UniversalPress です。 マミヤ二眼レフのデジタル化はこちら

どのモデルも使えるレンズに違いはありませんが、今回は最後期型の UniversalPress で試す事にました。

Mamiya Flex 二眼レフでは本体を改造しなくても 105ミリと135ミリで無限遠のピントを合わせる事ができました。しかしこのマミヤプレスではデジカメをマミヤ本体内にデデジカメを押し込んで、本来のフィルム位置までセンサーを持って行かないと、どのレンズも無限遠にピントを合わせる事ができません。

幸いなことに、デジカメのグリップがマミヤ本体にぶつかる箇所だけを削り取る事で、デジカメが中にスッポリ収まり、センサーをフィルム位置に合わせる事ができました。そのあと遮光とブラケットによる連結を行い、改造を終えました。
そして小型化のため、マミヤプレスのファインダーを取り外しました。ファインダーは必要に応じて元に戻せますが、デジカメのファインダーのほうが、より正確なフレーミングとピント合わせができます。ファインダーを外した事でマミヤ本体はただの箱になってしまいましたが、実用性は大きく向上しました。

でき上がった Mamiya Pres Digital Hybrid の姿

今後の撮影に役立ちそうな、50ミリ、65ミリ、250ミリを装着してみました。ファインダーは外してありますが、必要に応じて元に戻せます。

使用できるレンズ

全てのマミヤプレス用レンズが利用できます。

6×9サイズのマミヤプレスでは50ミリは広角レンズですが、 35ミリフルサイズのセンサーで撮ると、そのまま50ミリの標準レンズの画角になります。そうなるともう少し短い焦点距離のレンズが欲しくなります。ワイドコンバータ付けると35ミリ相当くらいにはなります。しかし画質が低下しますので、広角側はマミヤにこだわらずα7Ⅱ用の市販レンズに任せた方が良さそうです。

50mm F6.3で試し撮り
3枚目の写真はワイドコンバータを装着し、35mm くらいの焦点距離になっています。

250mm F5で試し撮り

市販のデジタルバックを使うという選択肢

市販のデジタルバックを使うという方法もあります。専用のアダブタを介して、フイルバックをデジタルバックに置き換えるという方法です。こねならマミヤ本体を改造する必要はありません。これは中判プロ機ではあたり前の方法ですがアダプタがなかなか手に入りません。
しかい幸いな事にマミヤプレス用のアダプタは市販されているようです。こちらの記事動画 で紹介されていますのでご覧ください。
中判デジタルバックは極めて高価ですが、中古市場では随分安く手に入るようです。おそらく中古のデジタルバックの用途は限られているので、今後は徐々に値下りしていくのではないでしょうか?

マミヤ二眼レフのデジタル化はこちら

Mamiya Flex C2 Digital Hybrid

 

絶滅寸前のフィルムカメラを、デジタル化で救出!

我が家に眠る大量のフィルムカメラ。久々に使ってみよう!と思いついて棚から取り出してはみたものの、フィルムが高騰していて手が出せません。
そうです! 時代はデジタル。今やフルムは絶滅の危機に瀕しているのです。これでは我が家のカメラも共倒れしてしまいます。

デジタル技術で蘇る MamiyaFlex C2 Professional

そこでフト思い付いたのが、デジカメをフィルムの代わりに使えないものか?という極めて安直なアイデアです。そして手持ちのカメラの中から、マミヤの二眼レフ(中判フィルム)とソニーのα7Ⅱ(フルサイズデジタル)を使ってこれを試してみる事にしました。

さしあたり、裏蓋を外したマミヤ二眼レフを左手に持ち、右手に持ったデジカメのフランジを二眼レフ背面の感光窓に押し当ててシャッターを切ってみました。するとどうでしょう、その描写はオールドレンズ特有の柔らさと現在のレンズ並の解像度を兼ね備えた素晴らしいものでした。

左手に二眼レフ、右手にデジカメを持って試し撮り
セコール10.5cm F3.5。カメラどうしが固定されていないため、方ボケが生じている。

これで二眼レフとデジカメのいずれにも全く手を加えなくても写せる事がわかりました。そして次に、金具を使って2台のカメラをを固定しました。裏蓋には光を通すための穴を明けてあります。こうして怪して謎の二眼レフ Mamiya Flex C2 Digital Hybrid(仮称)が誕生しました。

完成した Mamiya Flex C2 Digital Hybrid の勇姿

Mamiya Flex C2 Digital Hybrid による試写

自宅近くの劔神社。レンズ:セコール10.5cm F3.5 + ワイドコンバータ

このカメラでは、6×6サイズの画像が35ミリサイズに切り取られて、標準レンズが中望遠レンズにシフトします。これを元の画角に近付けるため、ワイドコンバータ 0.5x HD-5050PRO を着けて撮影しました。これでほぼ標準域(35mミリ換算で60ミリ相当)の画角を取り戻す事ができました。写真はフレアによってオールドレンズらしいソフトな描写になっています。

自宅近くから観音寺山を望む レンズ:セコール10.5cm F3.5
全景(1枚目)と拡大 5x(2枚目)及び拡大 10x(3枚目)

6x6の標準レンズとして用意された 105mm(10.5cm)の焦点距離は 35mmフルサイズでは中望遠に相当します。このレンズで6㎞先の観音寺山を撮影しました。そして解像度を確認するために5倍と10倍に拡大てみました。山中の石垣や建物がしっかり写っているのには驚かされます。

Mamiya Flex C2 Digital Hybrid で利用できるレンズ

脱着可能な裏蓋には穴加工を行ったが本体には加工を加えていないため、レンズや他のてアクセサリの装着に制限はありません。ただしデジカメのセンサーが、本来のフィルム位置より後方に移動してしまっているので、無限遠が得られるレンズは10.5cm F3.5 、105mm F3.5 DS、 135mm F4.5 に限られます。他のレンズは無限遠が出ませんので、マクロ撮影などの用途に限定されます。
また、これらの交換レンズの中で 10.5cm F3.5 は、70年近くも前(1957年/昭和32年)に発売されたものとは思えないほど良く写ります。

 Mamiya Flex C2 ProfessionalとMamiya  Cシリーズ

レンズ交換が可能な二眼レフ、マミヤフレックス Cシリーズは1957年1月に発売されました。その翌年の昭和33年6月(1958年)には改良版である Mamiyaflex C2 Professionalが発売されました。その後も改良が続けられ、1994年(平成6年)まで37年にわたり生産が続けられました。交換レンズは 55mm F4.5、65mm F3.5、80mm F2.8、80mm F3.7、105mm F3.5、135mm F4.5、180mm F4.5、250mm F6.3が用意されていました。

そして今回は、昭和33年6月(1958年)に2代目モデルとして発売された Mamiya Flex C2 Professionalを取り上げてデジタル化を試み、105mm F3.5を装着して試写を行いました。

ダイアン・アーバスが愛用した Mamiya  C33

このマミヤC 二眼レフは、ダイアン・アーバスが愛用した事でも知られています。写真の中の彼女が手にしたカメラはどれもマミヤC二眼レフ。カメラ本体は C33 Professional 、レンズは 65mm F:4.5 と105mm F:2.8/80mm F:3.5 あたりでしょうか。

今回のデジタル化を通じてダイアン・アーバスの写真やその来歴に触れる機会を得ました。ダイアン・アーバスはマイノリティとされる人々の姿を映像化した写真家として知られています。しかしそれだけではなく、自分は普通だと信じ込んでいる人たちに対して、普通の人など、世界中のどこを探しても見つからない、という事を伝えようとしているかように思えます。

ダイアン・アーバスの銅像

ニューヨークのセントラルパークの入り口に 2022年から翌年の夏までダイアン・アーバスの銅像が設置されていたそうです。
写真に残る彼女の姿が忠実に再現されています。こんな巨大なカメラを向けられたら、撮られるる側は自然体ではいられません。彼女はこの挑発的な撮影スタイルによって、被写体に対して、恣意的なメッセジの発信を促していたのかもしれません。

写真は こちらこちら から引用させていただだきました。

できれば中判センサーで撮りたいところだが、お値段がちょっと ・・・

よりお大型の中判センサーを使って、本来の画角に近づけたいとは思うのですが、容易ではありません。
市販されているデジタルバックはどれも驚くほど高価です。しかもマウントアダプタが市販されていないので 3Dプリンタ等を使って自作しなくてはなりません。
もう一つは、中判ミラーレスカメラ GFX50S II を使うという方法です。これなら今回と似たような方法でできそうですが、やはりこれも道楽には高すぎます。という事で、マミヤ二眼のデジタル化についてはここで一区切りつける事にしました。
そして次のプロジェクトとして、マミヤプレス(Mamiya Universal Pres)のデジタル化を行い  Mamiya Pres Digital Hybrid の名で公開を予定しています。

古いカメラほど良く写る? 幕末のレンズの写りにビックリ

今回の試みで、古いフィルムカメラをほぼ無造でデジタル化する事ができました。そしてその結果、70年近く前のレンズが今どきのレンズに勝るとも劣らないほど良く写るとに気付きました。おそらく業務用のレンズの解像度は、早い段階で十分に進化していたのでしょう。だとすると、それは100年前の事でしょうか?それとももっと昔の事でしょうっか?
そこで、次の2枚の写真をご覧ください。70年前のマミヤのレンズで撮った写真よりも鮮明に見えます。撮影時期は幕末/明治維新の頃と付記されていますので、少なくとも 150年は前の写真です。この頃のレンズの性能が、これほどまでの水準に達していた事が分かります。

古いレンズほど良く写るの?という疑問がわいてきます。そして幕末のカメラをデジタル化してみたいという想いが脳裏をよぎすが、手元にカメラがある訳でもないのいで止めておきます。さしあたり次ターゲットはマミヤプレス。Mamiya Pres Digital Hybrid でその顛末を披露します。

盆の木

水無月の輪

勧請縄